Friday, September 16, 2005

先月、韓国で見たこと(ピカピカ&古きよき)



2回目の書き込みをさせてもらいます、後藤愛です♪


松岡くんが、なかなか書く順番を回してくれないんです・・・


というのは半分ホントですが、半分は、私が出張と夏休みに出ていたからでした。(^_^;)


8月後半に3泊4日の出張で、初めて韓国に行ってきました!


学生時代に所属していた国際関係論のゼミは、指導教官の先生の大学院のゼミにソウル大学からの留学生がよく来ていたという縁で、私のいた学部のゼミでも年に一度、ソウル大学で同様の分野を学んでいる国際関係のゼミの学生と、ジョイントゼミが開催されていました。10人程度のゼミ生が、「日本と韓国のナショナリズムの違い~文化交流解禁から見る日韓関係~」と「日韓安全保障をめぐる」という2つのテーマに分かれて、韓国の学生と真剣に話し合い、結果を発表し合いました(@東京)。そのときは、韓国から東京に学生を招いたので、私にとって、韓国行きは初めての経験でした。


忙しく旅程を組んだ出張だったので観光はまったくできなかった一方で、夜の空き時間を見つけて可能な範囲で動き回ってみました。そこで発見したものは・・・ピカピカの新しいソウルと、古きよき(?)人間関係が息づく懐かしい印象のソウルでした。


「ピカピカ」は何かと言えば、ソウル駅です。東京駅のような風貌の古い旧駅舎(東京駅と同じ設計者だそうです)の横に、今はガラス張りのピカピカの駅舎が建っていて、こちらが使われています。古い駅舎は夜だったのでよくわからなかったものの、ひとつの建築として残っていましたが、少なくとも電車は来ないみたいでした。それから、すぐ横にはロッテマートが深夜0時まで営業していて、日用品や食材を何でも売ってます。(お土産選びにも最適です☆)


「古きよき」は、ひとつには「酔っ払い文化」です・・・。韓国にも酔っ払い文化のようなものがあると聞いてはいたのですが、実際に平日夜10時過ぎに地下鉄に乗っていたら、中年の男の人が2人、ふらふらとして、他の乗客がこっそり2人の動向をうかがう様子は、終電間近の東京の地下鉄にかなり近いものがありました。現地駐在員の話では、土曜の朝に、スーツ姿のサラリーマンが多数都心の公園で夜を明かして眠っている姿がみつかるそうです。ここまでいくと、東京もビックリですね。妙な親しみを感じてしまいました。笑。


「古きよき」のもうひとつには、年上の人を敬う態度がありました。同じく夜の地下鉄で、車内はかなりすいていたのですが、ドアが閉まりある駅を出発してしまった直後、斜め前に座っていた老夫婦の女性の方が、電車のドアに駆け寄って、「あ、この駅だったわ」(韓国語がわからないので、、おそらくそういうニュアンスのことと推測。)と小さく叫びました。すると席に座っていた男性の方が、「なんてこった!!!」(同上)と大きく叫んで、車内を歩き始めました。そして私の目の前に座っていた若い会社員風の青年に向かって、「○○まで行きたいんだが、どうしたらいいのかね!」と、かなりぶっきらぼうに尋ね、青年の横にどっかと座りました。ちょっとはらはらして見ていたのですが、それでもこの青年は実に丁寧に、受け答えしているではありませんか。東京の地下鉄で、似たような場合に、周りの目を気にして答える側が用件だけ手短に言って、あとは知らん顔、というシーンを何度か目にしていたので、このやりとりには新鮮なものを感じました。


もちろん、ここに書いたような話は、あくまでもひとつの個別事例であって、だから「韓国は~~」とか「ソウルの人は~~」という話はできないと思います。しかしながら、短い出張滞在の間に、ほんの少しでも隣国の人たちの日常生活に触れることができたのは、予期せぬ喜びでした。

そうそう、私の日常の仕事は「日米センター」ということで、私自身、韓国語はできないし、韓国人の友人も、実はいません・・・*1


ですが、「近くて遠い国」から「近くて近い国」へ


今回の滞在をきっかけに、まずは隣国の言葉を習ってみたい、とやる気に少し火がついた、夏の終わりでした。




*1:悲しいかな。学生時代に知り合った人は何人かいたけど、連絡がすっかり途絶えてしまいました。





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