Monday, February 13, 2006

カラオケ日本語学習キャラバン@ブラジル






こんにちは、松岡です (^0^)/





当ブログを始めて約半年経ちます。


始める前に思い描いていた「やりたいこと」ができている点もあれば、一方で「オタ連合」のような、個人的に想定外の展開も出てきており、まあそれはそれでありがたい話しでもあります。


おたくという言葉自体が、日本のアニメーションやコギャル/渋谷系といったいわゆる「若者文化」と連動することで、既に「日本語」の枠を飛び越えつつある、という指摘をする人もいます。


「OTAKU」で検索をかけると440万件以上ヒットします。


おたくの話は奥が深く、また私よりも中島さんがこれからもたくさん語ってくれると思いますので(笑)。とりあえずそれは置いといて、今日はおたくよりも一足先に世界共通語となった「あれ」について。





それは、「カラオケ」です。




日本が生んだ娯楽(?)が、今では世界中の人に楽しまれています*1

僕の場合、今でこそあまりカラオケには行きませんが、高校生の頃は学校の終了時間が早い定期試験の最終日、試験終了のベルと同時に学校を飛び出して近くの格安カラオケ店に走ったのをよく思い出します*2





今回は、その「カラオケ」と「日本語の勉強」とを組み合わせたユニークな取り組みを紹介させてください。

この取り組みは、ここ日本ではなく、ちょうど地球の反対側(あたり?)、ブラジルで行なわれています。ブラジルで日本語を学んでいる人はおよそ2万人。そのうちの3/4近くが高校生以下の学習者であると言われています*3


なぜこのような若年層が日本語を勉強しているかというと、多くの場合が「日本のアニメやマンガを読みたい」とか「J-POP等の日本の若者文化」といったものの影響が大きいようです。


実はこれは、ブラジルだけで起きている状況では無く、世界各地で日本のアニメやマンガ、J-POPといったものをきっかけにして、日本語の勉強を始める若者が増えているのです。

そこで今回、日本の生んだ世界の娯楽「KARAOKE(カラオケ)」を通じて、日本のアニメソングやJ-POP等の歌を歌いながら、たのしく日本語を学べる「カラオケ日本語学習キャラバン」プロジェクトが企画されたのでした*4





そして、





最近このプロジェクトのブログが立ち上がりました。


こちらです。





こんな車に乗って「キャラバン」してます(結構かっこいいような・・?)。





f:id:japanfoundation:20060213115038j:image





キャラバンのスケジュールは、こちらでご確認いただけます。





日本国内で人気の高いアーティストの最新の歌を映像で流したりもしているんですよ。


目録はこんな感じ。



DVD コンサート紹介 No. アーティスト 曲名


1 EXILE Choo Choo Train


2 L'Arc en Ciel Drive's High


3 浜崎あゆみ voyage


4 Mr. Children Sign


5 大塚愛 さくらんぼ


6 平井堅 瞳を閉じて


7 aiko ボーイフレンド


8 ケツメイシ 夏の思い出


9 ORANGE RANGE 花


10 夏川りみ 涙そうそう


11 松浦亜弥 Yeah!めちゃホリディ


12 宇多田ヒカル traveling








この事業、ブラジル国内でも話題を読んでおり、以下のとおり多くのサイトで紹介されています*5






animedreams


サンパウロで開かれたアニメファン2万5千人を集めたイベントのサイト。


このイベントのアニメカラオケコンテスト上位3名がカラオケキャラバンのサンパウロ大会に出場。





HAI-NET





JaME


J-POPを紹介する、J_POPファンのための世界的なサイト





JPOP


こちらもJ-POPを紹介するサイト。



ということで、今日も地球の裏側で日本語の勉強をしている若者達が、あややの歌を歌ったりしているんですね。



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*1:昨年の6月頃に、20名程度の外国からの訪問団と一緒に日本旅館に泊まったのですが、その夜のカラオケがすさまじく盛り上がりました。僕も周りのプレッシャーで1曲歌わされたのですが、ケニアから来ていた女性が、凄くその唄に感動して、「CDを買って帰りたいからタイトル教えろ」と言われたのをふと思いました。ちなみにその唄はブームの「島唄」です


*2:なんと、一室1000円で確か6時くらいまで歌い放題なんで、10人で行けば1人100円で何時間も歌いまくれるという破格の値段!そんなお店だから、少しでも出遅れるともう満室なんです。


*3:正式な調査結果ではありませんが、今回のプロジェクトを担っている現地の日本語教師の方々の印象では、ということです


*4:本事業は、ジャパンファウンデーションが年に1度実施している社内公募で採用されたプロジェクトです


*5:これはごく一部です。それにしても、日本とかアニメとかJ-POPとかいったテーマで、これだけサイトがあるとは驚きですね。残念ながら中身は読めませんが。





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