Wednesday, September 6, 2006

◎インターン生特集◎その7 後藤さんの場合



みなさん、はじめまして!


8月10日~23日までの2週間、埼玉県の浦和にある「国際交流基金 日本語国際センター」の研修事業課でインターンシップをさせていただきました、法政大学国際文化学部3年 後藤香央里です。





文章を書くのは大好きですが、残念ながら決して得意とは言えません……が、インターンで感じたことを綴りたいと思います。どうか最後までお付き合いください。





日本語国際センターには、世界各国で日本語を教えている日本語が母語ではない先生方が、自らの日本語能力や教授法の更なるスキルアップを目指して研修にいらっしゃっています。私がインターンをしているときはちょうど、夏の短期研修(26カ国から56名)と韓国研修(50名)の方がいらっしゃっていました。





私の仕事はというと、授業の時に先生のアシスタントをしたり、コピーや資料の整理などの事務作業をしたりすることでした。恥ずかしながら英語がほとんどできない私にとって、日本語で世界各国の方々と交流できたこの夢のような期間は本当に実り多きもので、考えることがたくさんありました。とても積極的な研修生の方々からは、日本や日本人に関する質問をたくさん受けました。





 なぜ身内を紹介する時褒めないの?


 なぜ電車で目が合ってもスマイルを返してくれないの?


 なぜ店のシャッターが閉まっているのに、シャッターに向かって礼をしているの?





こんな私たちが普段意識していないような質問から、自殺や虐待、政治などの現在日本で問題になっていることまで、若者として、大学生として、女性として今私が考えていることを答えとして伝えました(はっきりとした答えが出せない質問や、答えのない質問もたくさん受けましたが)。





研修生の方々は自分の国と日本の文化の“違い”をきっかけに、様々なことに興味を持っているようでした。


国や地域、民族、宗教、性別、年代などが違えば、文化や考え方に“違い”が生まれるのは言わば当然です。しかし現在の世界では、それが原因で争いが起こることもあります。





この“違い”をマイナスにではなく、研修生の皆さんのようにプラスに、他の文化を知り、理解するきっかけとして捉えることができたら世界から戦争や紛争などの争いは今よりずっと少なくなるのではないか…。


研修生の方々とお話させていただく中で、そんなことを考えました。





インターン期間中は、研修生の方の授業などにも一緒に参加させていただく機会もいただきました。


茶道、日本の伝統的な音楽、日本の地理・歴史、落語の講演会など参加するたびに、自分が日本人でありながらどれだけ日本のことに対して無知かということを思い知らされました。


将来、時間とお金に余裕ができたら外国の方に紹介できるような日本の文化を何か一つでも身に付けよう!そう心に誓いました。





この2週間は普段のアルバイトとは違った“働く”ことを経験したり、国際交流をしたりと本当に充実した毎日でした。


このインターンで学んだこと、考えたことを無駄にしないよう今後にしっかり生かしていきたいと考えています。





このような貴重な機会を与えてくださった国際交流基金の皆様、様々なご指導やお気遣いをいただいた日本語国際センターの職員・スタッフの皆様や先生方、優しく声をかけてくださった研修生の皆さん…インターン中にお世話になった全ての方々にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。





そしてつたない文章を最後まで読んでくださったみなさま、どうもありがとうございました!





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