Wednesday, February 21, 2007

 JOY FACTOR~楽しいと思えること;ワクワクする気持ち(後編)~ o(*^▽^*)o~♪






今日は、先日ご紹介した、日米センターの「イノベーターズ・プロジェクト」後編をお届けします。担当の稲田さん、"JOY FACTOR"という言葉がずいぶんと印象に残ったようですが、、、その理由を聞いてみましょう!!!


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前回からの続き)・・・ソフィアバンクの田坂広志氏が紹介した"Joy Factor"というキーワードがとても印象に残りました。"Joy Factor"とは、一人一人が持っている、喜びや遊び心、楽しさといった気持ちのことです*1





これまでの社会は、「お金が儲かるかどうか」を基準とする市場原理や経済性などのマネタリー・エコノミーの原理に従って動いてきました。しかし最近では、ボランタリー・エコノミーが大きな影響力を持って、社会のあり方を変えようとしています。ボランタリー・エコノミーとは、マネタリー・エコノミーとは対照的に、お金儲けのためではなく、働き甲斐や他人を幸せにすること、人の役に立つこと、自分を進化させること、可能性を花開かせること、人間としての成長など、喜びや遊び心、楽しさといった"Joy Factor"を原動力とするものです。




例えばブログやmixiなどのSNS*2。お金が儲かるわけではないのに、自分の思いを表現したい、他人にも聞いてほしい、共感してくれる人と思いを分かち合いたい、という気持ちから自発的に、しかも爆発的に広がっていきました*3。他にも、ウィキペディア(知識を人の役に立てたい)やアマゾンのカスタマー・レビュー(感想を伝えたい)、YouTube(他の人にも観てもらいたい)など、最近話題になっている大規模なシステムも、みんなのJoy Factorの集積で成り立っているのです。Joy Factorが今日の社会に及ぼしている影響力・重要性がよくわかるでしょう。 ぉお!!(゚ロ゚屮)屮





田坂氏は、情報化社会の進展によって、これまで専門家が独占していた知識を、今は誰でも簡単に入手できるようになっている、言い換えれば、知識が価値を失っている時代になったと言います。すると今度は、言葉で表せないような、知恵、直感、想像力、センス、テクニックに価値が移り、人々はこれらを求めるようになっていくと予測します。となると、Joy Factorの重要性は益々高まっていきます。

そうした中で、Joy Factorを持ち続け、発揮していくためには、「偶然を楽しむ」こと、人生は一度しかないものだから、「すべての瞬間にオープン」であることが大切で、また、目に見えない価値、自分のやっていることがどれだけ社会に貢献できるかに気がつくことも重要だと説きます。最後に『人生はアート』だとおっしゃいました*4





こうした話を聞いているうちに、 国際交流という活動もJoy Factorによって成り立っている ことに気が付きました。日本のことを知ってもらいたいとか、外国のことをもっと知りたい、世界中の人とコミュニケーションをしてみたい、といったみんなの持っているJoy Factorが国際交流の原点ではないでしょうか。





前半で説明したとおり、これまでのようなジャパン・ファウンデーションが中心になって、海外で日本を紹介したり、国内で海外文化を紹介するような文化交流のやり方だけではなく、これからは日本人も海外の人も一人一人が持っている、国際交流に対するJoy Factorが実現できるように、ジャパン・ファウンデーションはそのお手伝いをしていくような活動が求められるのだと思いました。






なるほど~。国際文化交流のあり方を考える上でも"Joy Factor"はひじょーに重要なわけですね!


ちなみにオレペコは注釈4でも紹介している田坂さんのご著書『これから何が起こるのか~我々の働き方を変える「75の変化」~』で印象に残っていることばがあります。それは、



「ユビキタス革命」も「ウェブ2.0革命」も、それらの技術が本当に素晴らしい世界をもたらすためには、実は、顧客の気持ちへの深い配慮や、細やかな心配りといった、極めて「人間的」な能力が求められてるのです。


(田坂広志『これから何が起こるのか~我々の働き方を変える「75の変化」~』(PHP研究所、2006年12月、p.79))



という部分です。


先日のウェブ・マスターの記事でも、今回の前編でも"Joy Factor"とともに「ウェブ2.0」をひとつのキーワードとしましたが、これがもたらす光と影の「光」の部分を活かしていくためには、やはり我々人間の「細やかな」心遣いが必要だということなのですね。みなさんの"Joy Factor"実現のお手伝いをするにあたって、この「心遣い」を常に忘れずにいたいものです o(*^▽^*)o~♪




*1オレペコより:田坂さんご自身がブログで"Joy Facator"について書いていらっしゃいます。詳細はこちら


*2:Social Networking Serviceのこと。詳しくはこちら


*3オレペコより:考えてみれば、この「地球を、開けよう」ブログの運営員(第二期)も、社内の公募によって決まりました。つまり、通常業務に加えて仕事は「増える」のですが、それでも「やりたい!」と言った人が運営員になっているわけです。その理由もまさに、このJoy Factor という考え方で説明できそうですね。


*4オレペコより:田坂氏の議論をもっと深く知りたい方は、ご著書『これから何が起こるのか』もご参考まで!


これから何が起こるのか

これから何が起こるのか










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