Wednesday, May 16, 2007

南アジア巡回セミナー ~パキスタンでサイン攻めの巻き~



こんにちはー!


先週末、久々にあった高校時代の友人に「キャリアウーマンとしてバリバリ活躍してるのかと思ったら、生活に疲れた主婦みたい」と言われ、今週からは気合入れなおして頑張ろうと、心に誓った三富ですっ σ(TεT;)





そんな先週までは疲れた主婦オーラを醸し出していた私とは対照的に、何とも爽やかなアジア・大洋州課のケロリンさんから、南アジア巡回セミナーの報告記事が届きましたので、ご紹介いたしま~す。





================================================================

みなさま始めまして アッサラームアレイクム!*1


国際交流基金の日本研究・知的交流部アジア・大洋州課(長い部署名ですね)で南アジアを担当しておりますケロリンです (* ゚ー゚)ノ





南アジアと聞いて皆さんは何を連想されますか??  え??  そもそも南アジアってどこ?って?





(* ^ー゚)σ えー地域の分け方には色々あるのですが、私たち国際交流基金では南アジアをインド、バングラデシュ、パキスタン、スリランカ、ネパール、ブータン、モルディブの7カ国として事業を行なっています。残念ながら南アジア地域には基金事務所はインドのニューデリー にしかなく、それ以外の国での事業は現地の大使館や総領事館の文化担当官の方々にご協力いただきながら実施しています。





回はそんな南アジアの二ヶ国(パキスタン、スリランカ)を回って、各地で日本の戦後復興についての講演会をしつつ、学生や現地の知識人との交流を深めることを目的として実施した南アジア日本研究巡回セミナーについてご紹介いたします♪





回は、経済学を専門とされているO先生と教育学がご専門のK先生、それにケロリンの三人で、2週間弱をかけてパキスタンスリランカの二カ国を回りました。講演のテーマは、O先生が〔日本の戦後経済復興と技術革新〕、K先生が〔日本の教育制度の近代化と教育推進〕でした。これらは、ケロリンが事前出張をした際に、現地の大学や有識者にヒアリングを行い、興味があるテーマとして提示されたもので、二つの講演の内容がうまくつながるよう先生方がうまくアレンジをしてくださいました!





ず最初に訪れたのはパキスタンのカラチ。パキスタン第一の経済都市であり港湾都市でもあります。


在留邦人があまり多くないこともあって、私たち一行はどこへ行っても注目の的!


2人の先生方の講演会にも多くの教員、学生の方々が集まってくださいました。講演を真剣に聞いてくださるまなざしもとても印象的だったのですが、一番驚いたのはQ&Aセッション。日本では考えられないくらい積極的に学生さんや先生がたが質問をしてくださいます。しかも、面白いのは、4つの大学を回ったのですが、その全てで同じ質問が出ること!!


その質問とは、、、






日本では高等教育も全て日本語で行なわれていて、英語を解す人口が少ないのになぜ発展できたのか、また、英語で教育を行なうことは検討されてこなかったのか



というもの。





f:id:japanfoundation:20070517102419j:image:left


キスタンでは、植民地時代の影響もあって高等教育は全て英語でなされています。よって英語を解する人口は日本の比ではなく、大学の先生はもちろん大学生もネイティブレベルの英語を話します。パキスタンにとっては英語が話せることがエリートの条件であったりもしますので、英語を話す人がほとんどいない日本、しかも第二次世界大戦での敗戦を経験した日本がどうして世界に誇る経済力を築くことができたのかというのはすごく興味深かったようです。


教育学をご専門とされるK先生からは、日本には長く培われてきた翻訳の文化があり、時間差なく最新の情報を得ることはそれほど難しくないという環境と、そして現在日本で議論されている初等教育レベルでの英語教育導入の是非をめぐる経緯や論争をご紹介いただきました。


講演会の後は、学生さんや先生方とゆっくりお話をし、交流する時間を設けたのですが、なんと私たちにサインを求める学生さん達に取り囲まれるという貴重な体験をすることに( ̄□ ̄;)!!!!





まりに囲まれすぎて、カメラを出す余裕さえなく、写真を撮っていなかったのが残念至極なのですが、とにかく男子学生も女子学生も、ノートを持ってきてサインを求めてくるのです。もちろん学生さんたちの目的はお2人の先生なのですが、ついでに隣にいたケロリンのサインもお情けで(?)求めていただき、クレジットカードの支払い以外で初めてサインをさせていただきました。しかも、今日来ていない友達にもあげたいから2箇所にお願い!とかメッセージもつけてね!○○さんへ、って入れてね!など、本当に私なんかのサインでいいんだろうか、、、と思うほどの熱意。途中で、あまりの学生たちの量に業を煮やした先生方が、もう終わりにしなさい!と学生をなだめる一幕も。





本当に純粋な瞳で、日本、そして多分日本人に対しても興味を持っていただけたことがすごく嬉しく、基金で仕事をしていて、この事業をパキスタンで実施できて本当に良かったなあとしみじみ実感したのでした。


================================================================


サイン攻めのパキスタンから、O先生、K先生そしてケロリンさんの3人は一路スリランカへ。


巡回セミナー・スリランカ編は、また後日お送りしますので、お楽しみに!!




*1:ムスリムの挨拶で こんにちは という意味です。パキスタンでこの言葉で挨拶すればあなたも一躍人気者!





No comments:

Post a Comment